ある5:これしかない~試行錯誤の結果


刺激あるのみ!

結局、良かれと思い勧めてみたものは一つもやりませんでした。残念・・・。

かと言って、このまま何もしないで認知症が進むのを見ているわけには行きません。

とにかくどんな方法でも刺激を与えないと・・・という事で、私は3つの事をしようと考えました。

 

1.なるべく毎日、母に電話すること。

  娘の声を聞けば、脳に良い電流(?)が流れるのではという素人考えです。

  ほんの2~3分、今日は何をしたのか、何を食べたのか?という会話です。

2.月に一度実家のある愛知県まで様子を見に行くこと。

  父親と二人だけの生活は会話も少ないので、月に一度、私が行くことで生活に活気が出ればと考えました。

  また、電話では本当の様子がわからないので、実際に会って様子を確かめる必要もありました。

3.定期的に旅行に行くこと。

  もともと好奇心旺盛な母は、旅行好きで私の自宅にも愛知県から新幹線に乗り一人でよく遊びに来ていました。

  認知症の症状が現れた後も外出することは好きでしたので、これを活かして旅行で刺激を与えたいと考えました。

  母に合ったオリジナル刺激療法をやってみることにしました。

 

 



父と兄の反応はイマイチ?だった

ここで、私以外の家族が母の認知症を知った時、どんな反応だったかご紹介します。

父の反応は薄かった気がします・・・。イラストの通り

兄の反応も同じように薄かった気がします・・・。イラストの通り

どちらかと言えば「困ったな」という反応でした。私一人が悲しみ泣き叫んでいたような感じでした。

私の夫は、男の家族はみんなそうだよと言いますが・・・。

兄にこれからどうしようと相談した時に、心の中では「頼むぜ妹よ~」と言っていたと思います。笑

 

 



勉強して良かった~ホームヘルパー

この時期、「みんなの認知症」という本を読みました。

作者自身の介護体験を軸に、認知症をめぐる人たちの様子を綴ったコミックエッセイでした。とても読みやすく、認知症をテーマにしている割には暗くならずに楽しく読める本でした。

その中に、作者がご両親の介護をするためにホームヘルパーの資格を取得するという内容が出て来ました。

「ある3」で紹介した友人の一人も、ご両親の介護をきっかけにホームヘルパーの資格を取得していました。彼女からは「勉強すれば役に立つよ」と聞いていました。

そこで、認知症ケアの難しさや、先々起こってくることを考えて私も勉強してみることにしました。

スクールには、実際に家族の介護をしている方が多く来ており、自分と同じ状況の方と接することで心が軽くなりました。

ホームでの実習で、認知症の症状が重くなった方と接した時には、正直、衝撃も受けました。

しかし、スクールで勉強することで少し余裕が出て来たような気がしました。