ある1:認知症と診断される前のこと


しっかり者だった母が~!?


周囲からしっかり者と言われていた母の様子が、最近何か変だ?と気づいたのは平成21年の春頃、母が71才の時でした。

東京の我が家へ遊びに来た5月の事、長年飲んでいる糖尿病の薬について、朝昼晩でそれぞれ飲む薬は違うはず。

でも、母が並べた薬を見ると、朝昼晩ぜーんぶ同じ・・・。薬の写真が印刷された用紙をみながら、とっても時間かかって並べていたのを私は横目で見てました。もちろん本人は間違いに気付いていないし、むしろこれで完璧だと思っている。

お母さんどうしちゃったの?と不安になったきっかけでした。


メールを送ったことを覚えていない

母から私の携帯電話にメールが来たので、同じ日に電話したところ、母はメールを送ったことを覚えていない!!

加えてこの頃、「お母さん、この間もそれ話したよね?」という会話が増えていました。

なんか変だ・・・・年齢のせいか?

そうかもね・・・・71才ってこんな感じ?

と疑心暗鬼の私でした。 


医者に行くきっかけは、あの俳優さん

母の様子がおかしいと感じていた頃、俳優の長門裕之さんが奥様の南田洋子さんの認知症についてテレビで発表していました。

会見を見ると長門さんが、「とにかく、おかしいと感じたら1日でも早く病院に連れて行く事が大事です!」と話しているのを聞いて私は「ハッ!!」と気付く事に。

 糖尿病でかかりつけの大学病院の先生に相談し、平成21年12月に老年内科を受診することになりました。

母自身も、自分は最近何か変だ・・・と感じていた事もあり、受診に関しては素直でした。

 今思えば・・・この時受診していて本当に良かった~~と思うばかりです。

長門さん有難う!!